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 Posted by ミリタリーブログ  at 

AKトイガンの“リアル”を考える。D-boys(Kalash) AIMS編

AKクローンの中では最も有名なバリエーションだと思われるルーマニアのAIMS。
俺の知る限りLCT、VFC、CYMA、D-boysからトイガンが発売されていますが、以前から興味のあったD-boys製(以下D)を買ってみました。


いきなりハンドガードを交換してたりしますが基本的には買ったままの状態。AK好きならご存知のようにDのAKはVFCのデッドコピーです・・・というか下位互換と思っていいかもしれません。つまりコピーネタのVFCほどは出来がよくない。
俺も本来であればVFCが欲しかったのですが海外国内共に長期欠品中なので仕方なくコイツにしました。


Dはフルスチールをうたっていますがアウターバレルはアルミでした。フロント周りはディテール、構造共にVFCのままです。手元にあるVFC AKMSと比較するとパーツのエッジが若干タルいかなって印象。厳密にいえばAIMSのフロントサイトとAKMのそれはカタチが微妙に異なるんですけどね。たとえ実物に換えたとしてもどれだけの人がその差異に気付くか懐疑的なレベル。


ハンドガードはユーゴ内戦で実使用された(という触れ込みの)実物です。しれっと装着してありますがアッパー、ロア共にそのままでは付きませんでした。具体的にはロアはリアサイトブロックと干渉し、アッパーはダミーガスチューブと干渉しますね。まぁポン付けはまったく期待していなかったので黙々と削りました。これで2時間消費。余談ですがルーマニアのハンドガードはロアが合板、アッパーが単板の変則仕様です。


リアサイトは“P刻印”。これはコピー元のVFCがちゃんと仕事をした結果です。Dの功績と言えるのはリアサイトブロックで、VFCのそれよりも正確なカタチをしていました。幅もVFCより1ミリほど狭くリアルサイズまであと一歩。


セレクターの刻印もVFC準拠なのでいい感じ。レシーバーそのものはリベットが低かったり厚めの梨地塗装(パウダーコート?)のせいでスポット溶接痕がつぶれぎみだったりと良くも悪くも価格相応の出来。コイツ単品だとまあまあに見えますがVFC見ちゃうと、、、。


逆サイドの工廠刻印&シリアルもルーマニアンを再現。


VFC、D共に残念ポイントの一つであるロシアンなサイドマウントベース。というかトイガンでルーマニアンのそれを再現しているメーカーは皆無なのですが。取っ払っちまおうかと思ったもののビス穴の後処理が面倒なので当面このまんま。
VFC丸パクリの分際で独自のシリアル入れるとか盗人猛々しいとはこの事ですな(笑)。これを消す方策も模索中。


AK用としては大変出来の良いルーマニアンストック。セレクター側にスイングするのに畳んだままでもセレクター操作が可能で、東独AKなどが追従したのもうなずける操作性の良さ。この個体は伸長時に上下左右共に多少ガタつきがありこれも価格相応かなぁ、と








・・・思いつつ撮影していたらストック基部のスリングスイベルがポロッと取れやがりました。溶接が弱かったみたいですが流石中華クオリティ。ゲームで首から吊っている時じゃなくて本当に良かった。

で、一時は止めておこうと思っていた計画を急遽実行することに。


ハンドガードと同一個体から取り外された合板ストック。コイツをインストールします。


DのストックはVFC同様にピス1本で止まっておりレシーバー内部はがらんどうの構造。これが実物ストックを装着するのに凄く便利。


レシーバーに嵌りこむ部分をDストック同様に削れば装着できそうです。

 
丈夫な合板製実物とはいえ所詮木材、ノコギリや彫刻刀(笑)などを駆使すればホレご覧のとおり。・・・3時間掛かりましたけど。幸い幅は薄皮一枚分厚いだけだったので軽くヤスっただけ。それよりも強度確保のため残す部分(レシーバーにはまり込む部分)を最大にすることに腐心しました。


納得できる状態になったらレシーバーと接合します。使うのはマイナス頭の木ネジ。・・・実はですね、マイナスの木ネジって滅多に売ってないんですよ。調べてみるとアンティーク家具の修繕用に売ってるようですが割高なうえにサイズ小さめ。このドンピシャサイズのネジはなぜか家の工具箱にありました(笑)。出来れば鉄製が欲しかったんですが(これは真鍮製)、幸運はそう続くもんじゃないっすね。

 
ネジは真鍮地のまんまだと浮くのでブルーしました。レシーバーとの隙間をもうちょっと追い込みたかったんですが固定用ピス穴との兼ね合いもあるのでこのくらい。


側面に盛大な凹み傷(バトルダメージ)があったりスリングスイベルの位置が移動されていたりと、ユーゴ内戦で実使用されていたという触れ込みもまんざらではない外観。マジで血吸ってるかも(汗)。



インストール完了。AIMS改め“AIM”(PM md.63)。スリングはルーマニア製のレザー。恐るべき安っぽさで怪しさ炸裂。だがそれがいい。
こうやって見るとトイガンの部分が綺麗すぎて違和感あるので今後積極的にゲームで使い倒します。


内部パーツもちょこちょこ弄ったのですが長くなったので別の機会に書きます。  


2014年05月02日 Posted by 老兵1(いち)  at 17:50Comments(0)AKトイガンの“リアル”を考える。Romy AIM(PM md.63)

AKトイガンの“リアル”を考える。VFC AKMS編

さて、すっかりシリーズ化した「AKトイガンの“リアル”を考える」ですが、今回のエントリーはVFCのAKMSです。


この個体はごく最近購入したもの。LCTみたいな素っ気ないダンボールに入ってました。確かVFCのAKシリーズは日本仕様に限りアルミアウターバレルだと思ったのですがこの個体はスチールバレルでした(国内購入です)。これで名実ともにフルスチールですな。画像のマガジンはトリガーハッピーのベークライト風。

さっそくフロント周りから検証してみます。


前回のエントリーでも書いたようにバレルの微妙な段差を再現しているのは今のところVFCだけ。表現がオーバーぎみですが、このディテールを見逃さず再現したのは素晴らしいと思います。反面ガスブロックのカタチに色気が無いのはマイナスポイント。


リアサイトブロック。実物と比較して若干幅が広い。実物並みの幅であるLCTのほうがリアサイトブロックに限っては出来が良いと思う。リアサイトはVFCのほうが出来が良い。ガスチューブレバーはどちらもキャスト(鋳物)って時点でお察しください。

 
レシーバー周り。あるべきところにあるスポット溶接痕。リベット、ピン類はすべて別パーツ。可能な限り下げられたセレクターノッチの位置。・・・文句の付けどころがない素晴らしい出来です。AKM特有のディテールをもつボルトキャリアはスライド金型を使って表現。他社AKトイガンのおデブなボルトキャリアを見慣れた目には華奢に映りますが、このスリムさと彫りの深さこそが「実物に似せようと努力した証(あかし)」。


底部のディテールもばっちり再現。特にマグウェル前部にある凹みはVFCとマルイの次世代AKしか再現されていないはず。


VFCの残念ポイントはこの二つ。プレスであるはずのマガジンキャッチが鋳物(スチール製だけど)。固定ピンがカシメてある都合上、ユーザーレベルではどうしようもないんですよねこれ。もう一つはエジェクションポート周辺のデッキカバー形状。「巻き込み」が再現されていません。あと強いて言うならピストルグリップかな。どう見てもベークライトというよりも木を模したとしか思えない見た目。これに関しては出来の良いLCT製に交換するという手もありますのであまり気にしていません。

前回のE&Lもそうですが今回もハンドガードetcの検証はあえて行ないませんでした。何故かというと、究極の上位互換である実物への換装が可能なパーツだからです。リアサイトブロックはともかく、アウターバレルやレシーバー、デッキカバーなどはそれが不可能であるがゆえにその再現度にこだわるのです。




個人的にAKM(S)にはとても思い入れがあるのでおのずとトイガンを見る目も厳しくなります。その思い入れゆえにLCTやE&LのAKMは手放してしまいましたが、コイツは今後も手元に置いておこうと思わせてくれる内容です。
とにかくこのメーカーのこだわりようは凄いですね。上で検証した外装ディテールは勿論のこと、Fサイトやガスブロック、アウターバレルの固定方法も実物通りピン圧入です。もちろんトイガンですので再現度に制約はありますが、やるべきことは可能な限りやってある感じ。そういうメーカー側の「志(こころざし)」に対し、俺は喜んで4万円献上致します。

最後に実射性能。極めて優秀。弾道は素直にして飛距離は50mプラスアルファ。次世代SCARヘビーあたりに撃ち負けしないレベルです。  


2014年04月07日 Posted by 老兵1(いち)  at 15:53Comments(0)AKトイガンの“リアル”を考える。Izzy AKM(S) - VFC AKMS

AKトイガンの“リアル”を考える。E&L AKM編

実銃AKを見たり触れたりした方からの評価も高く、発売当初におけるショップ各位の爆ageも記憶に新しいE&Lですが、以下は果たして本当にリアルなのかという検証(私見)であります。

・・・とその前に補注。
・E&LのAKMは買いました。で、すぐ売りましたw
・俺は大口径AK(つまりAK47、AKM、およびそのクローン達)にしか興味がありませんので当然そのあたり重視です。
・手元に自己撮影画像がありませんので、その多くは海外blog、フォーラムからの転載です。
転載元url:
http://blog.gunfire.pl/en/2013/08/23/the-replica-as-good-as-an-original/
http://www.theakforum.net/forums/29-russian/14801-soviet-akm-images-1960-1977-a.html
http://www.red-alliance.net/forum/index.php?topic=25435.0
・重ねて言いますがあくまで私見。


では、本題。


基本的にはよく出来ているフロント周り。が、ガスブロック前後のバレルの段差、ハンドガードリテーナー直前のバレル形状が違う。現在のところこの2点を再現しているのは俺の知る限りVFCのみ(段差表現がオーバーぎみですが)。


リアサイトブロック。
ミーリング痕もナマナマしいリアサイトやガスチューブレバーは素晴らしい出来。特にガスチューブレバーでここまでやったのはRSとE&Lだけです。
その反面、残念なのはリアサイトブロックそのものです。エッジダルダルなのに加えディテールが中国仕様。具体的には天面のリアサイト直前、溝の有無とデッキカバーがはまり込む部分の形状。まんま56式ですやんこれ・・・。あとはブロックの幅自体が広いのですが、実銃やLCTと比べても2ミリほどなので問題ないと感じる人もいるでしょう。
上からの画像だとボルトハンドルの厚みも気になりますな。
トラニオンブロックのバレル固定ピンはモールドです。後発なんだからLCT方式ではなく、よりリアルなVFC方式にしてほしかったところ。


極めてテキトー(に見える)なスポット溶接痕と謎の穴問題。


実銃AKM。製造年代によって溶接位置に多少の違いはありますが基本的な数は一緒。E&Lと比べてどうですかね?・・・しいて言うなら56式のスポット溶接位置&数のほうに似てる。セレクターノッチの形状も中国式に見える。さらにトリガーガードのカーブが曲線的なところも中国的。


もちろん実銃にこんな穴はない。意味不明すぎて考察不可能。安全対策??

あと画像はありませんがバットプレートのディテールは本当によく出来てると思いました。再現度において他社の比ではなかったです。

最後に仕上げの問題。ロシアンAKはAKM以降、塗装かパウダーコート仕上げであると海外のフォーラムで読んだことがあります。それが事実だとするなら染め(ブルーフィニッシュ)であるE&Lはリアルではないということになります。ただ手元で確認したかぎりにおいては思っていたほど違和感はありませんでしたけどね。塗装が良ければユーザーが塗っちゃえばいいという考え方もありますし。




・・・とパーツごとに検証してみたわけですが、細かく見るほどにロシアのAKというよりも中国のAKという感じがする不思議。リアサイトブロック形状しかりフレームのディテールしかり、手元で参考にしたのが中国製クローンだったとしか思えません。・・・ロシアンAKの詳細画像なんざネットにいくらでも落ちているというのにね。
まぁ全体の雰囲気は素晴らしいんですよ雰囲気は。パッと見の“らしさ”はAKトイガンとしては最上位かもしれません。我々マニアのイメージするAKに忠実というか、よく言えば荒々しいワイルド(笑)なたたずまい。悪くいえば雑というか粗悪(おいw)っつーか。
前述の通り俺も発売初期に購入してはみたものの細かく見れば見るほど不満が募って売っちゃいました。

我ながらなんでこんな重箱の隅をつつくようなことをしてるのかと思いますが、期待が大きかった分がっかり感も少なくなかった。後発ならでは、って部分を期待してたんですがねぇ。トイガンという制約があるのは充分承知の上で、決定版といえる内容でリリースしてほしかったです。

他にも選択肢があるなか、あえてE&Lを選ぶ理由を見出せないというのが率直な感想です。  


2014年04月05日 Posted by 老兵1(いち)  at 12:26Comments(0)AKトイガンの“リアル”を考える。

AKトイガンの“リアル”を考える。番外編

海外のフォーラムをうろうろと彷徨っていたところ、Norinco(中国北方工業公司)とRealSwordの56-1式同士を直接比較している記事を発見したので貼っておきます。

・・・考えることは誰でも同じっつーか(汗

でもこうやって並べてみるとやっぱりっつーか(大汗

ここです。

  


2012年10月18日 Posted by 老兵1(いち)  at 20:09Comments(0)AKトイガンの“リアル”を考える。

AKトイガンの“リアル”を考える。RealSword 56-2式編

今日は前回のエントリーの続編みたいなものです。



我が家にあるRealSword(以下RS)製AK、二挺目は56-2式です。木製だったハンドガードやグリップをポリマー樹脂に、アンダーフォールディング&曲銃床だったストックをサイドフォールディング&直銃床に改修した56式のバージョンアップ版って位置づけですね。

前回のエントリーで取り上げた56-1式同様、こちらもRSの仕事らしくトイガンとしては突き抜けたクォリティとなっております。



さて、“リアル”についてのお話を続けます。これまで書いたように、RSが(メーカーの出自を考えても)文字通りリアルなAKを我々に提供してくれていることは誰しも異論のないところだと思います。

しかしそんなRSにも弱点(?)がないわけではありません。

その一つは56式しか造れないこと・・・当然ですが。56式は紛争地の武装勢力からNavy SEALsまで、いわば一番潰しの効くAKだと思うんですが、「中国の56式」ということでどうしても相容れないものを感じるユーザーも少なくないんじゃないかと。それとは別に、単にリアルなAKMやAIMS、AMDが欲しいってユーザーも多いと思うんです。で、残念ながらRSはその人たちに(56式と同等の)“究極のリアル”を提供することは不可能です。

その点他のメーカー、LCTやVFCは全てのAKに対して公平なスタンス・・・つまりそこそこリアル・・・で接することが可能なので当然フットワークは軽いですよね。そしてより多くのユーザーのニーズに応えることができる。これは生粋の(?)トイガンメーカーとしての強みだと思います。

もう一つは中国的な実銃クォリティ(主に見た目の仕上がり)をどう考えるか。



左LCT、右RSです。一目瞭然、LCTのデッキカバーはつるんとした美しい仕上がり。RSのそれはツールマークがガシガシ残った荒々しいもの。両メーカーとも、この仕上がりの傾向はデッキカバーに限ったものではなく全般においてそうなのです。

LCT(VFCもですが)のAKはとても上品で綺麗な仕上がりです(工業製品としての“新品”に忠実というか)。きちんとした生産管理の下で造られたものであることがすぐに分かります。しかも綺麗に黒染めされたフルスチール製なのでディテールの説得力もある。・・・こういうのをリアルだと感じる、または好みだというユーザーも少なくないんじゃないかと思います。

対するRSの仕上がりを一言でいうなら雑、荒々しい、適当、でしょうか。56-1式のほうは新品で買ったものですが、外観の状態はとても新品とは思えないものでした(苦笑)。要するに美的な観点に気を配って造られたものには見えないってことですね・・・実銃がそうであるように。これはまさしくリアルだと思うんですが、こういう雑な仕上げは願い下げだ、ってユーザーもいるかもしれません。

実銃の56式はあくまで道具。対するトイガンは趣味として愛玩の対象ですからね。そこには見た目のケレン味みたいなものも必要になると思います。実銃でもAR系は周辺のアクセサリーを含めそういう部分が無くはないですがAKは・・・。特にトイガン的な仕上がりに長く慣れ親しんだユーザーにとってRSのそれは衝撃的かもしれません。少なくともお店の在庫をすべて出させて、より仕上がりの完璧なものを選んで買うようなユーザーにRSの製品は向いてないことは確かです。



RSの56式を入手してからというもの、LCTやVFCのAKがちょっと色あせて見えたのも事実です。ですが「56式」が特別好きなわけでもないんですよ。ぶっちゃけ今どのAKが欲しいかっつーとLCTのAMDだったりするわけでw あとはVFCのAK74も欲しかったり。

つまりRSが提供できる「究極のリアル」は限定的であって、それによってLCTやVFCの存在意義が薄れたわけではない。たとえば本家イズマッシュの造るAKは、AKM以降は焼付け塗装仕上げです。そういう意味でロシアンAKならばLCTよりもVFCのほうがリアルかもしれない。反面LCTでしかモデルアップしていないAMDのようなAKもあるわけで、RSを手に入れたからといってそれで終了にならないところが世の中うまく出来てますなw

聞くところによればイズマッシュもエアソフト業界に参入するらしい。もう一つの「究極のリアル」が登場するかもしれないってことで今から楽しみです。  


2012年10月16日 Posted by 老兵1(いち)  at 17:30Comments(0)Real Sword 56-2式AKトイガンの“リアル”を考える。