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 Posted by ミリタリーブログ  at 

AKトイガンの“リアル”を考える。VFC AKMS編

さて、すっかりシリーズ化した「AKトイガンの“リアル”を考える」ですが、今回のエントリーはVFCのAKMSです。


この個体はごく最近購入したもの。LCTみたいな素っ気ないダンボールに入ってました。確かVFCのAKシリーズは日本仕様に限りアルミアウターバレルだと思ったのですがこの個体はスチールバレルでした(国内購入です)。これで名実ともにフルスチールですな。画像のマガジンはトリガーハッピーのベークライト風。

さっそくフロント周りから検証してみます。


前回のエントリーでも書いたようにバレルの微妙な段差を再現しているのは今のところVFCだけ。表現がオーバーぎみですが、このディテールを見逃さず再現したのは素晴らしいと思います。反面ガスブロックのカタチに色気が無いのはマイナスポイント。


リアサイトブロック。実物と比較して若干幅が広い。実物並みの幅であるLCTのほうがリアサイトブロックに限っては出来が良いと思う。リアサイトはVFCのほうが出来が良い。ガスチューブレバーはどちらもキャスト(鋳物)って時点でお察しください。

 
レシーバー周り。あるべきところにあるスポット溶接痕。リベット、ピン類はすべて別パーツ。可能な限り下げられたセレクターノッチの位置。・・・文句の付けどころがない素晴らしい出来です。AKM特有のディテールをもつボルトキャリアはスライド金型を使って表現。他社AKトイガンのおデブなボルトキャリアを見慣れた目には華奢に映りますが、このスリムさと彫りの深さこそが「実物に似せようと努力した証(あかし)」。


底部のディテールもばっちり再現。特にマグウェル前部にある凹みはVFCとマルイの次世代AKしか再現されていないはず。


VFCの残念ポイントはこの二つ。プレスであるはずのマガジンキャッチが鋳物(スチール製だけど)。固定ピンがカシメてある都合上、ユーザーレベルではどうしようもないんですよねこれ。もう一つはエジェクションポート周辺のデッキカバー形状。「巻き込み」が再現されていません。あと強いて言うならピストルグリップかな。どう見てもベークライトというよりも木を模したとしか思えない見た目。これに関しては出来の良いLCT製に交換するという手もありますのであまり気にしていません。

前回のE&Lもそうですが今回もハンドガードetcの検証はあえて行ないませんでした。何故かというと、究極の上位互換である実物への換装が可能なパーツだからです。リアサイトブロックはともかく、アウターバレルやレシーバー、デッキカバーなどはそれが不可能であるがゆえにその再現度にこだわるのです。




個人的にAKM(S)にはとても思い入れがあるのでおのずとトイガンを見る目も厳しくなります。その思い入れゆえにLCTやE&LのAKMは手放してしまいましたが、コイツは今後も手元に置いておこうと思わせてくれる内容です。
とにかくこのメーカーのこだわりようは凄いですね。上で検証した外装ディテールは勿論のこと、Fサイトやガスブロック、アウターバレルの固定方法も実物通りピン圧入です。もちろんトイガンですので再現度に制約はありますが、やるべきことは可能な限りやってある感じ。そういうメーカー側の「志(こころざし)」に対し、俺は喜んで4万円献上致します。

最後に実射性能。極めて優秀。弾道は素直にして飛距離は50mプラスアルファ。次世代SCARヘビーあたりに撃ち負けしないレベルです。  


2014年04月07日 Posted by 老兵1(いち)  at 15:53Comments(0)Izzy AKM(S) - VFC AKMS